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ポアンカレ予想を解いた数学者 

ポアンカレ予想を解いた数学者ポアンカレ予想を解いた数学者
ドナル・オシア 糸川 洋

日経BP社 2007-06-21
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NHKでも取り上げられていたそうですが、数学の難問として知られるポアンカレ予想を解決したグレゴリー・ペレルマン(Perelman.G)がどのように解決に至ったのか、歴史に沿って位相幾何学を解説しながら読めます。著者は数学者なので、内容は厳密なのでしょうが門外漢には完全理解はまずムリです。ですがこの予想に関わる人物達のストーリーを追っていくだけでも十分楽しめました。

「有限で単連結な三次元多様体は、三次元球面のみである」

というのがエッセンスだそうですが、もちろんよくわかりません笑でもとても印象に残る本です。
まず第一に、この「三次元球面」なるものは、宇宙の形と考えられるということ。現在の最先端の物理学者が取り組む問題が100年以上前に、一人の数学者によって提示された問題に深く関わっていたというのは驚くべきだと思います。しかもダンテの「神曲」に出てくる世界がこの「三次元球面」というのは神秘的な感じさえします。芸術家の見方というのは常に斬新なので、科学をする上でのヒントになるのかもしれません。
次に数学者ペレルマンという人です。若いころから数学オリンピックで金メダルを取るなど、素晴らしい才能を持っているにもかかわらず、とても謙虚だということです。世紀の難問を解決したのに、フィールズ賞を辞退し、賞金も受け取らないそうです。大きな難問を解決すると、その問題が経た歴史全てを追体験するような経験をするのではないでしょうか。そうなると俗世間なんかどうでもよくなってしまうのかもしれませんね。

数学を専門としない人にもおすすめの一冊です。

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